1万人の生活者が考える2040年の「ふつう」マップ

Web,System

2022

博報堂生活総合研究所による「未来のくらし」の博覧会「みらい博」、KARAPPOではその特設サイトを制作しています。2022年は『2040年の私の「ふつう」』をテーマに発表が行われました。サイト内には生活者1万人の未来に対する願望と予想の割合を、生活者の属性ごとにマッピングする『2040年の「ふつう」マップ』というデータビジュアライズ・システムがあり、そのUIディレクションからデザイン・開発まで担当しています。

https://seikatsusoken.jp/miraihaku2022/visualizer/

マップは2つあり、Part.1のマップは「オンラインで選挙投票」「消費税25%」「ロボットに育児お任せ」といった未来事象に対して、実現してほしい(願望)と、実現していそう(予想)の2軸で回答してもらった結果をマッピングしたものとなっています。母集団を性別/年齢/エリアによってフィルタリングする「回答の絞り込み」機能や、年代/男女の間で、願望や予想に差のある設問をフィルタリングするための「設問の絞り込み」機能を実装し、生活者の属性ごとに願望や予想がどのように違うのかが分かるようにしました。

「回答の絞り込み」機能を実現するためには、多量の回答データの中から、指定された属性に該当する対象に絞って都度再集計する必要があります。通常のWebフロントエンドの技術だけでは集計処理に時間がかかり、ユーザー体験を損ねてしまう可能性があったため、「sqlite3 WebAssembly & JavaScript」というブラウザ上で動作する軽量なデータベース技術を用いて実装しました。これにより、読み込みや集計処理にかかる時間を最小化することができました。

Part.2のマップは、「大都市への人口集中」や「PTA」など、現在ある事象に対して、なくなってほしい(願望)、なくなっていそう(予想)の2軸で調査した結果をまとめたもの。

WEB Art Direction + Direction: 三尾康明
Design: 斉藤真弥子
Technical Direction + Development: 寺田直和

Client: 博報堂生活総合研究所